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お口のケアと体の健康の関係って?

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お口の中に潜む歯垢(プラーク)は、細菌のかたまりです。プラークには、1グラムあたり1,000億個もの細菌が潜んでおり、固有の生態系を築いて棲みついています。これらの細菌は、口内から体内に侵入することで、体の健康に害を与えることが分かっています。免疫力が万全でない高齢者や幼い子どもは、特に注意が必要です。 手洗いうがいにとどまらず、正しい口腔ケアを行うことで、体の入り口を清潔に保ち、体の健康を守りましょう。

  1. 体の健康とお口のケアの関係

    プラークには1グラムあたり1,000億個もの細菌が含まれており、歯周ポケットや舌、頬など口内の様々な場所に細菌が棲みつく元となっています。これらの細菌は虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、口から体内に入ることで体の健康にも影響を与えることが知られています。最近では、歯周病が心疾患のリスクを高めることも示されている他、糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患、妊娠など様々な全身性の疾患が歯周病に関係していることも分かってきています。口腔ケアは体の健康を保つ要であり、風邪をひくと口腔ケアをより心がけるのが一般的な国もあるほどです。正しい口腔ケアで細菌の元となっているプラークを隅々まで取り除き、体の入り口を清潔に保つことが体の健康を守る第一歩と言えるでしょう。

    ⅰ,ⅱ,ⅲ

  2. 身体の健康を守るために

    手洗いうがいに加えて、口腔ケアをきちんと行い、細菌が住み着く原因となる磨き残しを防ぎましょう。

Step1 歯全体のケア まずは歯の表面、裏側、かみ合わせを丁寧に磨きましょう。特に歯ぐきのキワは、磨き残しが多く、細菌が住み着く原因となってしまうので、歯ぐきのキワまでしっかりと歯垢を除去することが大切です。また歯ブラシは毛先が開いてしまうと歯垢除去力が低下してしまうので、毛先が開き始めたら交換するようにしましょう。 Step2 歯間のケア 次に歯間もしっかりとケアしましょう。手磨きだけでは歯間の歯垢のうち平均40%の磨き残しがあると言われており、歯間ブラシやデンタルフロスでのケアが必須となっていますⅳ。歯間の三角スポットには歯間ブラシを、歯周ポケットや狭い歯間にはデンタルフロスを使うことで、細菌のたまりやすい部分もきれいにすることができます。

正しい口腔ケアでお口だけでなく体の健康を守りましょう!

  1. Okuda K, et al. Involvement of periodontopathic biofilm in respiratory infections j Periodontol, 76:2154, 2005.

  2. El-Sole AA, et al. Colonization of dental plaques: A reservoir of respiratory pathogens for hospital-acquired pneumonia in institutionalized elders. Chest, 126: 1575, 2004.

  3. Abe S, et al. Professinal oral care reduces influenza infection in elderly. Arch Gerontol Geriatr, 43:157, 2006.

  4. 木下四郎他3名「Interdental BrushとDental Flossの清掃効果について」(『日本歯周病学会会誌』1975 年 17 巻 2 号 p. 258-264)